1-1本部町の魅力

伸び盛りの沖縄観光、その中心となる本部

2030年に向けてますます成長する沖縄観光
2019年には、沖縄県の観光来場者数は1千万人を超え、初めてハワイを超えました。
この内訳は、国内から800万人、海外から200万人と言われています。
立地的にアジアの中心となっている沖縄は、今後アジアが世界経済の中心を担う存在として成長していく過程において、アジア人旅行客が急増する恩恵を圧倒的に受ける立場にあり、2030年には、2020年の4.5倍となる900万人!の外国人観光客が見込まれています。

見えてきた課題
本部町のランドマークともいえる、美ら海水族館ですが、2019年には約400万人の来場者がありました。この数字は、観光客数1,000万人との単純比較でいうと約4割となります。2030年に向けても、当然、水族館への来館者数は大きく増加することが予測され、那覇から本部へ向かう「外国人が運転するレンタカー」は、今後益々増えていくことになります。こういった流れは、以下のような問題を引き起こしています。
・繁忙期には、レンタカー屋の混雑が酷く、那覇空港到着後数時間しないと出発できない。
・那覇市内の渋滞が慢性化している。(乗り遅れも発生)
・(特に外国人ドライバーによる)レンタカーの事故が急増している。

慢性的な那覇の渋滞。時間通りに空港へ戻れない人も。

「本部を拠点とした沖縄旅」の可能性
こうった状況を踏まえ、近年は、那覇空港から本部への直行バス、那覇の港から本部の港へのフェリーなど、旅行者にレンタカーを使用させず、本部へダイレクトに移動させる、という動きが出てきています。
これまでの那覇を拠点した沖縄観光から、本部を拠点とした沖縄観光へ、変わりつつあります。
実際、本部を拠点にすることで、先に上げた課題は以下のように解決されます。
・空港到着後、バスですぐ出発できる。
・那覇市内は運転しない。
・レンタカーの利用は、空いている本部を拠点とした限られたものとなり、事故も減る。

沖縄旅行の課題に率先してチャレンジする本部町
冒頭に記した「観光客数でハワイを超えた」ということは、嬉しいニュースですが、一方で 旅行者一人当たりの消費額はハワイの半分程度となっており、沖縄の真の喜びとなるにはまだまだ課題があります。
沖縄県にはその他にも、環境(車社会)、地元にお金が落ちない(特にクルーズ)、海以外の観光をアピールできてない、など沢山の問題があります。
本部町は、先に述べた理由に加え、2020年からの沖縄最大級のヒルトンホテルの開業、2021年(予定)の外国船クルーズの来航と、否が応にも、これらの課題に率先して取り組む機会を与えられています。
人口13,000人の小さい町で、地元住民、移住者、その他県内外の人が力を合わせて、成功モデルをつくことが求められています。
大きな課題ですが、大きなチャンスに恵まれた町と言えます。

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