1-1本部町の魅力

本部の未来を拓く4つのプロジェクトとその課題

この数年、沖縄観光の盛り上がりを受けて、本部町、および本部半島では、観光に纏わる大きなプロジェクトが動いています。

ここでは、2020年以降に実現される予定の、代表的な4つのプロジェクトを紹介します。
これらは、対象となる観光客はもちろん、地元住民にとっても喜ばしい形で成功することが望ましいのですが、それなりに課題もあると思われ、プロジェクト関係者が地域と一体になって課題間を共有し、共にチャレンジすることが必要と思われます。
以下、課題については、筆者の推測も含みますが、良い未来につながればと願い、記載させていただきます。

2020年7月ヒルトン沖縄瀬底リゾートの開業
森トラストとヒルトンが、全298室の「ヒルトン沖縄瀬底リゾート」ホテルを2020年7月1日に開業します。これは2021年に開業予定の高級コンドミニアムスタイルの「 ヒルトン沖縄瀬底タイムシェア・リゾート( 132室で) 」と合わせて県内最大級のリゾートとなる予定で、瀬底島は大きな変化を迎える年となっています。
また、ヒルトンのオープンに関連し、リーマンショック後、事実上休業となっていた瀬底ビーチが、整備され復活するのも明るいニュースと言えます。瀬底ビーチは、もともとは沖縄本島で最も人気のあるビーチで、観光客であふれるド定番スポットでしたので、こちらも集客が期待されます。
さて、ヒルトンの開業に関する、本部町のチャレンジですが、富裕層が如何に満足し、沖縄&本部へのリピーターになるか?だと思います。
それに必要なことは何でしょう?筆者は、以下のように思います。
A.沖縄&本部の魅力を積極的に発信し、体験してもらう
沖縄の魅力は海だけではありません。それぞれユニークな食、文化、芸能、民芸、自然(山、川、森等)、知られていない観光スポット、さらに長寿の秘訣、人との交わり、等々、アピールできるものはまだまだあると思っています。
B.サービスレベルの向上
いくら良いものがあっても、それを提供する仕組みがあって初めて人に届くと思います。沖縄&本部の魅力という素材を、どう調理して届けられるか?
観光客にとっての最高の体験となるよう、様々な面での工夫が必要と思います。

復活が期待される瀬底ビーチ。2020年7月のヒルトン開業に向け、期待が膨らみます。

②2021年(予定)の海外からの本部港への大型クルーズの来航
本部町民の生活の中心エリアからわずか2キロ程度の本部港に、大型クルーズがやってきます。大型クルーズは、人口13,000人の本部町に乗船客とクルー合わせて約5,000人を運んできます。
沖縄県では那覇、中城、石垣島、宮古島に続いて5つ目の寄港地となります。
クルーズ船の寄港地での課題は多く、地元民の生活を混乱させるばかりで地元にお金が落ちない、という見方が強くなっています。
筆者は、この課題は複雑で、そうそう簡単には解決できるものではないと思っています。バスタクシーをはじめとする二次交通、キャッシュレスの導入、外国人との会話、ゴミ&マナー、観光地&飲食店との連携、などなど地域一体で取り組む必要があると思っています。幸い、本部港を管理する北部港運が社長直々に、この課題に対し、旗振りをされ、県内外の力を取り組みながらチャレンジされておられ、移住者含め、この取り組みがより活発になればと願っています。

近隣アジアから寄港が期待されるゲンティンドリーム社のクルーズ船。15万トン、全長335メートル、18階建て。大型ウォータースライダーだけでも5本のボリューム。

③2024年前後の本部半島中心部での大型テーマパークの開業
ユニバーサルスタジオジャパンをV字回復させた森岡氏が、沖縄北部に対するアツーーーーイ想いを持って、本部半島のど真ん中に大型テーマパークを開業することが発表されています。
NewsPicksで配信されている森岡氏のインタビュー(ダイジェストはこちら。10:35くらいから。是非聞いてください。すぐ移住したくなります。(笑))によると、彼が考える沖縄北部の持つ魅力、ポテンシャルというのは、ハワイとは比べ物にならないほどのものということです。そして、彼の構想は飛んでもない規模のもので、本部半島でのテーマパークの成功の先には、誤解を恐れずに言うなら、このテーマパークの運営会社のウォルトディズニー社化にあります。
この大きなプランが成功するとき、確実に沖縄北部、本部半島は、様々な面で盛り上がるでしょう。
本部町としての課題は、このチャンスに、「美ら海水族館だけ日帰りで訪れる観光客」に対して、本部に最低でも1泊ということを意識づけることだ思っています。

④2020年、沖縄北部、その他地域の世界遺産登録(予定)
2020年には、沖縄北部(やんばる)、西表島、奄美大島、徳之島の4つの地域が世界自然文化遺産としての登録にチャレンジします。
残念ながら今回指定された「沖縄北部」に、本部半島はギリギリ入りませんが、沖縄北部に人が流れるのは沖縄全体&本部にも良いことだと思っています。
沖縄全体&本部の課題としては、この機会が、自然のみならず、例えば沖縄北部大宜味村の長寿やそれにまつわる食、生涯イキイキとしているコミュニティの秘訣など、沖縄の持つ魅力のアピールにつなげることだと思っています。
本部町は、長寿のシークワーサー、美容のアセローラなど、魅力的なものを多数生産していますので、こういったこととうまくつなげられると良いかと思っています。

本部町にある野草茶屋しみんや~の風景。健康的な食文化は今後、本部町の財産になることでしょう。

以上、どれも大きなインパクトになりそうな4つのプロジェクトをご紹介させていただきました。いずれも沢山の可能性がある、素敵なプロジェクトで、いかに本部が将来性に満ちた地域であるかお伝えできれば幸いです。
ただ、同時に課題もあります。課題については、筆者なりの視点で勝手に書いてしまいましたが、本部町に関わる多くの人と共にこの課題を乗り越えられればと願っています。

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